それは地球に生命が誕生する以前のことでした。いや、それどころか地球そのものが創られてからそれほど時間のたっていない頃の物語です。
私は六人の仲間たちと、七つの宇宙を旅していました。それは私たち人類の学びの場を探す旅でもありました。
いくつかの候補となる星が選ばれ、私たち七人は議論のテーブルにつきました。
人類にとってどのような環境がもっとも学びに適しているのか、長い時間をかけて話し合いました。厳密にいうと、「時間」という概念は存在しませんので、このような表現は正しくないのですが、それだけ中身の濃い議論ということです。
私たちが担っていた、人類の学びのための候補地選びという作業は、宇宙全体が注目する大事業でした。いや、候補地選びだけではなく、そのような環境で人類はどのような成長を遂げていくのか、これはまったく初めてのケースでしたので、その成り行きについても全宇宙の関心が集まっていました。
私たちはともに命を分け合った兄弟のような存在でしたが、この作業は一切の妥協を許さない厳しいものでした。ですから、七人全員がそれぞれの主張をぶつけ合い、納得するまでとことん話し合いが続けられました。
ここでもう一点述べておきますと、私たちは現在の人類のように肉体をもっていませんでしたので、「七人」というのも正確ではありません。意識のみで存在し、時間や空間などを超越した、いわば「意識体」あるいは「エネルギー体」としての存在でした。
続きを読む
posted by ライトハウス at 20:49|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
創作
|

|